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  • 著者真野森作
  • 出版社東洋書店新社
  • ISBN9784773420432
  • 発行2021年9月

ポスト・プーチン論序説「チェチェン化」するロシア

1990年代から2000年代に二度の紛争を経験したチェチェン。力で抑え込まれたはずのこの地は今、ロシア中央政府の手が十分に行き届かない「内なる外国」と化している。プーチンを父のようにあがめ、極端に同調するカディロフのフリーハンドにゆだねられたことで、チェチェンはロシアをもしのぐ強権的体制が敷かれることになったが、カディロフの個人支配はロシアの思惑を超えて暴走し始めている。
国内外で強権・強硬路線をひた走るロシアは、その実内憂外患に悩む病める巨人である。その「病理」は、過激な「ミニ・プーチン」カディロフが統治するチェチェンにこそ見出すことができる。「チェチェンを通してロシアを見る」、第一線のジャーナリストによる野心的な「ポスト・プーチン」論。

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