近年、「ブラタモリ」などの番組で紹介され愛好家が増えている、高低差に富んだ地形を歩いて楽しむ「スリバチ散歩」。
多摩地域を中心とした東京西部は丘陵地、台地、低地が入り組んだ地形を織りなしています。本書は散歩に適した1万分の1及び2万分の1の地図を基本に凸凹地形を極力正確に表現した「スリバチ地図帳」です。地図上には地形や古道、坂道に詳しいその道の達人たちの協力のもと、スリバチ散歩に欠かせない多摩地域の情報もたっぷりと盛り込まれています。さあ、この地図帳を手に地形散歩の旅に出かけましょう!
■1万分の1、2万分の1の縮尺で高精度の高低差表現を実現した凸凹地図帳!
これまで地図上でのリアルな表現が難しかった高低差のある地形を1万分の1および2万分の1の縮尺で精密に表現。多摩エリアの丘陵地、台地、低地が入り組んだ複雑な地形が手に取るようにわかる画期的な地図です。
■地形の達人たちによる、歩いて楽しい情報が満載!
テレビや書籍などで近年注目を集めている、高低差地形のフィールドワーク。この地図帳には高低差表現だけでなく、スリバチ(窪地)地形、古道・旧道・石碑・石仏や坂道・・・などの情報もたくさん入っています。また、地形の達人たちから提供されたとくにおすすめの見どころを巻末に掲載。スリバチ愛好家に必携の一冊となっています。
■散歩のメモに書きやすい用紙、巻末にはメモ帳も収録
散歩のお供に必携の地図とするため、この地図は鉛筆でも書きやすい用紙を採用。巻末には散歩で得た情報を書き留められるメモ帳も収録しました。
【執筆者】
真貝康之(しんがいやすゆき)
多摩武蔵野スリバチ学会会長。2014年に東京スリバチ学会の分科会として同会を立ち上げる。「ブラタモリ」にも出演。新潮講座など各種講座にも登壇。
和田文雄(わだふみお)
多摩武蔵野スリバチ学会副会長。街なかに潜む地形や人が何かしら手を入れた形跡・痕跡に着目したまち歩きが好み。地図制作グループ仙川地図研究所にも参画中。
皆川典久(みながわのりひさ)
東京スリバチ学会会長。1963年群馬県前橋市生まれ。2003年にGPS地上絵師の石川初氏と東京スリバチ学会を設立。『タモリ倶楽部』や『ブラタモリ』をはじめ多数のメディアに出演。
荻窪圭(おぎくぼけい)
フリーライターにして古道・古地図愛好家。著書『東京古道散歩』をきっかけに「タモリ倶楽部」などに古道研究家として出演。フィールドワークのガイドも務める。著書に「江戸・東京 古道を歩く」など。