本書は現在の東ヨーロッパを、経済改革を中心にして全般的、かつできるだけ具体的にとらえなおそうとする野心的試みである。人びとの伝統的文化や言葉から自動車等の産業や住宅事情にいたるさまざまな現状にふれながら、歴史、地理、民族、宗教等、複雑・混迷をきわめる東側世界のゆくえを探る。