エラのふしぎなぼうし

エラちゃんは転校生。友だちいっぱいできるといいね！
広いインド洋の中に、ゾウたちが住む島々があります。その小さな島に、はずかしがりやのゾウの女の子が住んでいました。名前はエラ。パン屋のおかあさんと暮らしています。エラは、この町にひっこしてきたばかり。「友だちたくさんできるかな」と、ちょっと心配です。
今日は学校が始まる日。エラちゃんは、おばあちゃんの赤い帽子をかぶって、元気に登校しました。ところが、みんなにかれかわれてしまって、しょんぼり…。
次の日も、いじめっこのべリンダにボールをぶつけられて、いじわるされてしまいます。さらに、べリンダはボールをわざと高いへいの上にほうりあげると、「とってらっしゃいよ」というのです。
「へいには登っちゃいけないのよ」と言い返すと、「いくじなし」と言って、べリンダはボールを取りにへいに登ったのですが、バランスをくずしてしまって落っこちそうに…。
「助けなくちゃ！」エラはへいに登ってべリンダの手をつかんだのですが、二人とも落っこちてしまって…。でも、そのとき信じられないことが！ なんと、おばあちゃんの帽子がパラシュートのようにふくらんで、二人は無事に降りることができました。そして翌日学校に行くと…？