第二次世界大戦の頃、ヨーロッパではナチスドイツの勢力が増し、
ドイツに隣接するデンマークでも
人びとに不安の暗い影を落としていました。
「すべてのユダヤ人は、黄色い星の印を
どんな時でも見えるよう
自分の胸にぬいつけなければならぬ」
ナチスの命令が下されたとき、
国王クリスチャン10世とデンマークの人びとは
どうしたでしょうか。
ナチスに占領された国々のなかで、デンマークだけは多くのユダヤ人を救出したと言われています。
ナチスに抵抗し人びとを守ったクリスチャン10世のさまざまな伝説をもとにうみだされた物語。
わたしだったらどうするだろう……。
差別やいじめなど、今もわたしたちの身近にある問題にもつながる一冊。