背中・手・足をなでるように触れるだけで、認知症をもつ人に笑顔が生まれ、心が通じ合うようになります。
イライラがおさまる、眠りにつきやすくなる、コミュニケーションがとりやすくなる、ひとりで歩き回ったりすることがなくなるなどの効果も現れます。
認知症ケアだけでなく、せん妄や身体拘束の予防にも役立つと言われています。
本書では、介護や看護の現場での声とともに触れることの大切さを解説し、背中、手、足のハンドセラピーの方法を写真でわかりやすく紹介。
このハンドセラピーは、福祉の先進国ともいわれるスウェーデンで開発された認知症ケア「タクティールケア」の考え方と手法を参考にしています。
本に綴じ込んでいる手順一覧表は、切り取って、ハンドセラピーをするときに近くに置いておくと、パッと手順を確認できて、とても便利です。
認知症をもつ人の心を理解したいと思ったときには、ぜひハンドセラピーを取り入れてみてください。
*本書は、当社既刊の『認知症の介護に役立つハンドセラピー』に新たな情報を加え、改題し、リニューアルしたものです。