日本の屋根をなす山々を仰ぎつつ、江戸時代の信州人が語り継いできた生きてゆく知恵。平ごとに谿ごとに伝わる先人の足跡に、近代化への芽生えを求め、いま、街道をたどる。雪道を踏みしめ、炉端に耳を傾けた丹念な聞き書きによって成る、長野圏の人づくり読本。