戦国期の幾内掌握を信長はいかに試みたか。幾内は西の王権の地から次第に経済活動の地へと変化する。本書は、京・堺などの都市、琵琶湖の水運、根来寺の塗師、丹南の鋳物師などを通して、中世世界の実像に迫り、奈良の民俗芸能-題目立から文化の源流を考える。