…かつて孫の遊び相手であった祖父母の多くは、今も社会の働き手です。保育者の離職率の高さは保育文化の継承を難しくし、孤独の中で子育てをする母親は、子どもとの遊び方がわからないでいます。そして、公園で遊ぶ子どもの遊び声でさえ、うるさがられる時代です。こんな世の中だからこそ、子どもたちの健やかな育ちを支えるわらべうたを、そして、わらべうたで遊ぶ体験を子どもたちに戻していきたいというのが、この本の願いです。…(「はじめに」より)
わらべうたは、子どもの発達に良い効果があるのはもちろん、親が我が子に心からの笑顔を向けられるようになり、保育者が子どもの心の動きをつかめるようになる良質のツールです。
子育て中の方、そして保育や図書館などでの読み聞かせ、子育て支援に関わる方には、まさに必読書。
楽譜や遊び方も満載で、最新の理論と現場での実践法が学べる、これぞ「わらべうた」の決定版です!
目次より
はじめに
第1章 わらべうたとは
第1章のまとめ
第2章 子どもと大人が育つ場所
家庭
保育
地域・文庫
療育
大学
第2章のまとめ
第3章 わらべうたと心理学
進化心理学
身体心理学
言語心理学
感情心理学
教育心理学
生涯発達心理学
第3章のまとめ
第4章 わらべうたが生み出す「場」
鼎談 テーマ:わらべうたが生み出す「場」の魅力
わらべうたの「場」に関する心理学的一考察
第4章のまとめ
第5章 家庭・保育・地域の中のわらべうた
子どもと大人のわらべうた
わらべうたのつどい(乳幼児親子向け)一案
四季のわらべうた
わらべうたと一緒に届けたい絵本と物語
付録
本書で紹介したわらべうた一覧表
わらべうた資料一覧
引用文献・参考文献
執筆者一覧
あとがき