近年、「ブラタモリ」などの番組で紹介され愛好家が増えている、高低差に富んだ地形を歩いて楽しむ「スリバチ散歩」。
大阪、神戸、京都を中心とした地域は、丘陵地、台地、低地、海岸線が入り組んで複雑な地形を織りなしており、スリバチ地形の宝庫ともいえます。本書は散歩に適した1万分の1及び3万分の1の地図を基本に、凸凹地形を極力正確に表現した「スリバチ地図帳」です。地図上には地形や古道、暗渠、階段、古墳、御土居、活断層に詳しいその道の達人の協力のもと、スリバチ散歩に欠かせない情報もたっぷりと盛り込まれています。さあ、この地図帳を手に地形散歩の旅に出かけましょう!
●1万分の1、3万分の1の縮尺で高精度の高低差表現を実現した凸凹地図帳!
これまで地図上でのリアルな表現が難しかった高低差のある地形を1万分の1および3万分の1の縮尺で精密に表現。大阪・神戸・京都エリアの丘陵地、台地、低地、海岸線が入り組んだ複雑な地形が手に取るようにわかる画期的な地図です。
●地形の達人による、歩いて楽しい情報が満載!
テレビや書籍などで近年注目を集めている、高低差地形のフィールドワーク。この地図帳には高低差表現だけでなく、スリバチ(窪地)地形、古道、暗渠、坂道や階段、古墳、御土居、活断層、歴史遺産・・・などの情報もたくさん入っています。また、地形の達人たちから提供されたとくにおすすめの見どころを巻末に掲載。スリバチ愛好家に必携の一冊となっています。
●散歩のメモに書きやすい用紙、巻末にはメモ帳も収録
散歩のお供に必携の地図とするため、この地図は鉛筆でも書きやすい用紙を採用。巻末には散歩で得た情報を書き留められるメモ帳も収録しました。
【監修者】
新之介(しんのすけ)
本名は新開優介(しんかいゆうすけ)。1965年、大阪市生まれ。広告会社に勤務する傍ら、平成19年にブログ「十三のいま昔を歩こう」を開設。「新之介」はこのときにつけたハンドルネームで、本名に由来している。大阪を中心に京都や奈良など古地図や古写真、国土地理院の旧版地図を現在の地図と重ね合わせた街道歩きや町歩きを続ける。2012年から中沢新一氏の『アースダイバー』に触発されて地形歩きを始める。中沢氏の『大阪アースダイバー』の出版記念イベントにゲストとして参加し、二次会の席で「大阪の地形を盛り上げてよ」と激励されて2013年に大阪高低差学会を設立、現在、代表を務める。2016年に『凹凸を楽しむ 大阪「高低差」地形散歩(洋泉社)』を出版し、それがきっかけでNHKの「ブラタモリ」の「大阪」と「大坂城真田丸スペシャル」の案内人として出演。著書に『凹凸を楽しむ 大阪「高低差」地形散歩 広域編(洋泉社)』『凹凸を楽しむ 阪神・淡路島「高低差」地形散歩(洋泉社)』『ぶらり大阪「高低差」地形さんぽ(140B)』など。