公共的領域において行政が大きな役割を果たしてきたが、所得や教育水準が上がり、経済成長もあまり期待できないという今日にあって、それは明らかに閉塞状況に陥っている。そうした中、誰もが安心して、豊かに暮らせる社会の実現のためには、ボランタリーセクターの充実を図っていくことが重要。本書は、21世紀の成熟社会の主要な担い手となるボランタリーセクターの役割やあり方、その形成支援に向けた取り組み等についての考察や現状問題も含めて、今後のボランタリーセクターのあり方を模索する。