日中両国の外交文書、外交档案を突き合わせ、また両国学界の先行研究を検証し、公平な視点で日中間の政治外交問題を分析した論考。 日本では大隈・寺内内閣、中国では袁世凱・段祺瑞内閣のとき日中間で起こった外交問題を ・相手国政府の反応をどう認識し、どう対処したか ・外交指導者の思惑や、外交処理過程での認識の違いが どう影響したか ・混乱する中国内政のなか、外交問題をどのように利用 しようとしたか といった視点で実証的に検討する