なぜ、いい人ほど不幸になるのか?
「誰かのため」なら、もっとよく生きられる――。悲しみや不安、悩みの多い人生を生き抜くヒントは「利他」=人のために尽くす生き方にある。 九十歳を過ぎてなお話題作を次々発表し、「青空説法」で数千人の聴衆を魅了し続ける作家・瀬戸内寂聴。京セラ創業者にして日本航空の再建も果たし、八千人を超える塾生を指導する経営者・稲盛和夫。 自ら「利他」を実践し続ける二人が、仏教の教えやユーモアを織り交ぜながら、震災後の苦難を生きる「知恵」と「覚悟」を語り合う。 「気分が楽になった」「勇気が湧いてくる」読者絶賛の傑作対談、ついに文庫化。 解説・阿川佐和子
【編集担当からのおすすめ情報】 多忙を極める著者お二人に対談していただくのは、「奇跡に近い難事」(「あとがき」より)でしたが、実際に対談を重ね、「人間として、いかに生きるべきか」を真摯に語り合った本作品は、今を生きる多くの読者に、勇気と元気を与える内容になっていると思います。
文庫解説は、作家・エッセイストの阿川佐和子さん。著者それぞれに会った際の貴重なエピソードをまじえながら、多くの聴衆を惹きつけるお二人の語りや言葉の魅力について解説しています。