紗矢は転校生の亜麻里と仲良くなるが、紗矢は母の思いに応えて受験勉強に追われ、亜麻里は学者の母の主義で、大人扱いで自由に過ごしていた。だが、ともに母の価値観や主義・信条にしばられていることに気づく。秘密の手紙と亜麻里の父親捜し、推薦入学のデマなどを経て、ふたりはそれぞれに行動を起こし、親の支配を乗りこえていく。子ども読者はもちろん、親子で読んで欲しい一冊