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  • Author張さつき
  • Publisher未来社
  • ISBN9784624501327
  • Publish Date2003年4月

二人介護のはざまを生きる / サンセットの街神戸から

百歳に手の届きそうな実母は耳が遠いが、自立心旺盛。八十歳代後半の義母はアルツハイマー的痴呆と診断されているが、感情は正常なのが接してみてよくわかる。その二人の母を自宅で一緒に介護することになった。日々生じる予想外の出来事に途方に暮れることもしばしば。やわらかな感性ととびっきりのユーモアが、深刻な事態を救い、優しさとほのぼのとした余韻を残す好エッセイ。併せて、家族のこと、住み慣れたわが町神戸やヨーロッパへの旅の話なども収める。

目次

やってみなければわからない――序にかえて

第一章 二人の母を介護して

1 母・神戸に

母・神戸に/行き違い/母の骨折/母のリハビリ/二度目の骨折/世の中すてたもんじゃない/おきあがりこぼし/母の退院/デイケア/ヘルパーさん大好きの母/言葉そして会話の難しさ/親子ゲンカ

2 二人の母を介護して

二人の母を介護して/ケアハウスは増えたけれど…/キャーッ・バトル/ビデオを愉しむ/老婆たちの昔がえり/アルツハイマー的痴呆という病気、でも心は生きている

3 母から娘へ、娘から母へ

母の苦しみ/母から娘へ、娘から母へ/母、ついに特養に入所/母のホーム/ホームでの日々/エリザベートのように?/私の大爆発/敬老の日

第二章 神戸再発見

1 神戸再発見

私のじゃないのよ/女テロリスト/私のダダ?/ウィーン・ケルントナー通り/神戸再発見/手作り出版を祝う会/顔/死の変容/すっぽんを食べる/東灘の長尾先生/珈琲文化

2 ふれあいの中から

夏のメモワール/荒れる子供たち/同窓会/沖縄/孤櫂/包装と贈り物/映画「ある老女の物語」をみて/遊牧―ツェルゲルの人々/ここがヘンだよ日本人/八月十五日/コソボのアデリーナ/またもやシシィ・エリザ

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