内藤新宿の長屋を改造、正体不明の道場主以下、個性派揃いの高弟たち
道場主の酔狂道人洒楽斎(しゃらくさい)に、血溜りの女が遺言した「リュウジンノヒゲ」とは?
諏訪大明神家子孫が治める藩の闘いに巻き込まれ……。
大久保智弘、再登場! 新シリーズ第1弾!
内藤新宿天然流道場を開いている酔狂道人洒楽斎は、五十年配の武芸者。高弟には旅役者の猿川市之丞、深川芸者の乱菊がいる。
市之丞は抜忍の甲賀三郎で、七変化を得意とする忍びだった。
乱菊は「先読みのお菊」と言われた勘のよい女で、先の先を読むことで舞を武に変じたらん乱舞の名手。
塾頭の津金仙太郎は甲州の山村地主の嫡男。剣で江戸に遊学、負けを知らぬ天才剣士。