名曲の背後にある「ドラマ」を読む
クラシック音楽にはドラマがある。曲の背後には作曲者の人生があり、その苦悩や喜びが詰め込まれているからだ。ブラームスがある女性に捧げた「弦楽六重奏曲第1番」、なぜか不倫をテーマにした映画に使われるラフマニノフの「ピアノ協奏曲第2番」、1人で聴いていると異世界に吸い込まれそうになるラヴェルの「夜のガスパール」など、知られざる逸話と共に24曲を紹介する。2万枚を超えるCDに囲まれ、ほぼ毎日聴いている作家・百田尚樹によるクラシック音楽エッセイ、第1巻。まずは気になった曲から、どうぞ。
※本書は、『至高の音楽』『この名曲が凄すぎる』『クラシック 天才たちの到達点』(いずれもPHP研究所刊)をテーマごとに再構成したうちの第1巻です(全3巻)。刊行にあたっては、新原稿を含む大幅な加筆・修正を行なっています。