ポスト冷戦時代の地球市民の課題の見えない政治・行政、ポストバブルの指針をうちだせない経済モデル、生命体を部品と見なし、薬とテクノロジーの濫用に暴走する医療、人にやさしくすることが富と見なされない社会…。現代社会のすみずみにまで浸透する機械論的な世界観の限界を徹底的に洗いだし、21世紀への価値観の転換を示す待望の書。