聖書の解説から西洋名画の見方が大きく変わる、楽しい3冊シリーズ。第3弾は「聖母マリア」篇。イエスを「神の子」とする解釈はどのようになされたのか、樹木の育たない荒野の中の町・エルサレムではたして十字架を作りえたのか?マリアの処女性を強調する伝説、神とその背後にある「三位一体」説、「神の子殺し」の罪状をユダヤ民族へと巧妙に転嫁した初期キリスト教の物書きたち…。名画の裏に隠されたキリスト教の衝撃の歴史を読む。カラー口絵付、学芸文庫オリジナル。