*三人の在日コリアンが実体験に基づき語るオムニバス。
「#多様性」「#ダイバーシティ」──、いま多用されるこれらの言葉は、反面、過去の事実を閉ざしてしまう。「ぼくらは昔からいた」と指摘する三世が、そのエッジから日本社会に観る風景とは…。
多民族社会に生きる在米コリアンと日系米人──、鮮烈な体験から、母語が自身を規定し基軸となる時代の到来を、日本社会に展望する。
最後は、日本人の出自でありながら「在日」として生きた稀有な個人史。民団倉敷支部の再建と地域コミュニティに力を尽くした半生を聴く。
第1講 多様性の中の在日コリアン 置き去りにされた在日の歴史
金村〓詩恩(作家・ブロガー 著書『私のエッジから観ている風景─日本籍で在日コリアンで』(ぶなのもり))
第2講 在日から見た日本と米国、日系米人と在米コリアン
金〓真須美(作家・大学講師 著書『メソッド』(河出書房新社)、『羅聖の空』(草風館))
第3講 在日二世の数奇な半生
尹〓信雄(元民団倉敷支部支団長 『真実』(講談社エディトリアル 筆名.許昇浩))