世界中の美しいデザインを追求したどり着いた
理想的で豊かなライフスタイルの真髄――
僕が53年間インテリアや住まいのデザインに携わってきて感じるのは、
上質な暮らしとは自分にとって本当に必要なものを吟味し、
長年にわたって愛用できるものに囲まれて過ごすことだ。
(「Prologue」より抜粋)
上質な暮らしは誰にだって手に入る。
小さな住まいでも、多くのものがなくても、暮らしの質は上げられる。
例えば、朝窓を開けて日光や風を浴びることに喜びを感じる人。
ものがほとんどない部屋で、一つの椅子に座り本を読む時間を好む人。
そして友人や家族とゆっくり食卓を囲める空間に幸せを感じる人……。
人によって幸せの感じ方は違う。
だからこそ、誰かの真似ではなく、
毎日の暮らしのなかで何によって心を満たされるのか、
そこに何があってほしいのか、じっくり考えてみることが大切だ。
この本では上質な暮らしとは何かを、
「Simple」「Elegance」「Mindful」「Peaceful」「Relaxing」「Essential」の
6つのテーマに分けて伝えている。
1日の始まりにパッとページを開き、
書かれていることを心に留めてその日を過ごしてみると、
いつもと違った視点で暮らしを見つめることができるだろう。
そうすると、「本当に必要なもの」は自ずと見えてくる。