◎大河ドラマ主人公「鎌倉殿の13人」執権北条氏、
「どうする家康」徳川家康も読んでいた!
有事にこそ「リーダーの真価」が問われる!
フビライ、西郷隆盛、明治天皇…
世界の名リーダー座右の書・不朽の古典が
読みやすい現代語抄訳スタイルで蘇る!
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唐2代皇帝・太宗による政治の要諦『貞観政要』。
日本でも鎌倉将軍、徳川家康、明治天皇らも参考にし、
世界最古・最高のリーダー論として読み継がれている。
「組織の力量はリーダーの器以上にはならない」
「部下からの厳しい言葉にこそ耳を傾ける」
「上司は自らの権限の及ぶ範囲を明確にし、できれば制限しなければならない」
太宗が示したリーダーシップの要諦は、
時代を超えて通用する組織運営のための普遍の原理である。
コロナ後という指針なき混迷の時代に組織の立ち位置を見直し、
リーダーとして先を見て率いていくために学ぶ座右の古典。
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「はじめに」より抜粋――
人類の歴史が始まって以来、世界には数多くのリーダーが登場しました。そのなかには偉人伝に名を連ねる人物もいれば、多くの犠牲者を出した極悪人として語られる人物もいます。
では、そんな数あるリーダーのなかで、各国を治めるトップから小さなグループを指揮する者まで、あらゆるリーダーが見本にできる人物といえば、一体誰を思い浮かべるでしょうか?
その答えの一人として、紀元七世紀の中国で「唐」という国の礎を築いた、李世民=太宗の名をあげる日本人は少ないでしょう。
太宗が唐の皇帝であったのは、「貞観」といわれる二十数年の短い時代でしかありません。その後、かの大国は再び混乱の渦に巻き込まれていきます。
しかし、この二十年間に太宗が語ってきた言葉の数々は、リーダーとしてあるべき見本として、時代や立場を越えて読み続けられてきました。
それこそが本書『貞観政要』であり、太宗の死後、四十年から五十年が過ぎてから、呉兢という官僚がまとめたものとされています。
王朝時代の中国で本書はリーダーの必読書となり、モンゴル出身のフビライ・ハンなども愛読してしました。そして日本では鎌倉政権を支えた北条家や徳川家康、また明治天皇が、リーダーシップの指針として本書を活用しています。