近くの書店で在庫を調べる
  • 著者青山太郎
  • 出版社堀之内出版
  • ISBN9784909237637
  • 発行2022年1月

中動態の映像学 / 東日本大震災を記録する作家たちの生成変化

酒井耕・濱口竜介、鈴尾啓太、小森はるか--
震災を記録してきた3組の作家たちの実践から、映像メディア理論の新境地を開く。
今日のメディア・テクノロジーは、世界のあれこれの出来事をほとんどリアルタイムに私たちに見せる一方で、それらを次々と処理していくことを同時に要求している。
そのなかで私たちは、日々膨大な情報に埋もれてしまい、眼前に存在する他者や未知の出来事をアクチュアルに見る能力を著しく低下させてはいないだろうか?
東日本大震災を記録した3組の「作家」たちの実践を通じて、「中動態」という概念を手がかりに他者と共生するための想像力の可能性を探る。
【推 薦】
東日本大震災後に生まれた市民アーカイヴ、せんだいメディアテーク「3がつ11にちをわすれないためにセンター(通称:わすれン!)」という場の重要性はどれだけ語っても語り尽くせないが、本書の記述の瑞々しさは当時のざわめきを甦らせてくれた。事態のただ中へと巻き込まれ、学び、変わってゆくこと。「中動態の映像学」はここから始まる。
――濱口竜介(映画監督)
映像テクノロジーの歴史性や、環境映像環境学の成果をとりいれつつ、東日本大震災にまつわる膨大な映像群を「芸術的中動態」の概念からとらえ、ドゥルーズの『シネマ』論の「世界への信」へと至る。本書は、「見ること」と「作ること」を巡り、「災害」と全員が当事者でありうるこの時代の映像のあり方を鮮烈に示す必読書。
――檜垣立哉(哲学者)

>> 続きを表示

この本を借りた人が、最近借りている本

  • あしたのしごと アジアの実践者と考える、オルタナティブな未来
  • 世界は贈与でできている / 資本主義の「すきま」を埋める倫理学
  • 働くことの人類学【活字版】 / 仕事と自由をめぐる8つの対話
  • FACTFULNESS / 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
  • 女の子だから、男の子だからをなくす本