どこかなつかしい身近な日常からはるかな空想の時間へといざなう安房直子ファンタジー。売れない絵かきの家を訪れた不思議な猫の魔法を描いた表題作「春の窓」をはじめ、心を静かに整えてくれる十二編を収録。大人の孤独や寂しさをやわらかく包み込み、何度も読み返したくなる切なくも美しい極上の短編集。
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