• 著者井上智洋
  • 出版社日経BPM(日本経済新聞出版本部)
  • ISBN9784532240202
  • 発行2022年2月

純粋機械化経済 下 / 頭脳資本主義と日本の没落

2030年、産業革命を超える
「大分岐」が到来する!
 AIの普及が生み出す純粋機械化経済。我々はこれから劇的な変化を目撃する--。歴史・技術・思想など多角的な視点から未来を問う。
 ベストセラー『人工知能と経済の未来』の著者による力作、『純粋機械化経済』を、上下刊に分けてビジネス人文庫化します。
 2030 年頃にAI は、人間と同等になったり人間を超えたりはしないものの、人間の知的振る舞いをぎこちまねる程度には進歩している可能性があります。人間の知性に近いそのようなAI を手にしたものが、次世代の経済的覇権や政治的覇権を手にすることになるのです。
 それゆえ、AI の進歩の遅れている日本のような国は没落し、進んでいる中国のような国は飛躍的に経済力や軍事力を伸ばして、覇権国家となるでしょう。AI 時代に世界は大きく分岐するのです。
 本書は、AI が持つ暴力的なまでの巨大な力の正体とそれが一体どんな便益や害悪をもたらすのかを明らかにします。
 下巻では上巻で展開したAIの発展と影響を経済理論に基づいて議論します。さらに、過去に生じた「新石器時代の大分岐」と「工業化時代の大分岐」という2つの開きが国や地域の繁栄にどのような影響を与えたかということについても議論します。そのうえで間もなく訪れる「AI 時代の大分岐」について論じます。

>> 続きを表示