本書は『詳解 月の正統西洋占星術』を大幅に加筆・修正の上、再編集したものです。入手困難といわれネット古書店においてもプレミアが付けられた、人気の1冊。本書では「大全」と銘打ったように、西洋占星術における「月」に関する技法を余すことなく網羅しています。
本書は大きく分けて2部構成となっています。
Part1では「月の占星術」として、月の12サイン・ハウス・アスペクトの基礎的解説を行い、続けて、応用篇として28月相、リリス(12サイン別)、ドラゴンヘッドとテール(12ハウス別)、日食と月食(12サイン別)を解説。さらには、相性診断として、ネイタルチャートから恋愛と結婚の読み解き方、シナストリー法、インターアスペクト、アラビックパーツと実践へ進み、プログレス、トランジット、ボイドなどの月による未来予知まで到達します。中級者以上、実践家や研究家、とにかく「月」について習熟したい方はこちらを精読されるのをお勧めします。
Part2では「ホロスープ解読の基礎」として、Part1の知識と技法を踏まえて、改めてのホロスープリーディングのエッセンスを教示します。初学者や西洋占星術の基礎知識の復習をしたい方はこちらから読み進めるとよいでしょう。
Par1とPart2を合わせることによって、立体的複合的なリーディングができるはずです。
また、付章「月の占星術に関する試論」として本書に書き下ろし論稿を3本掲載。どれも著者の最先端の試論がまとめられています。
現代占星術における月の重要性を追求・探究し、実践の場において「きちんと読みとくこと」を詳細した、決定版は本書といえます。