自らのユダヤ性を自覚しはじめたニューヨーク在住のユダヤ人シャヒロは、欺瞞や裏切りに満ちた生活と決別し、「本来あるべきユダヤ人」になる決心をする。不誠実な妻、金ばかり要求する情婦とその娘などを捨て、単身イスラエルへと向かうが、この地もまたアメリカなどと同様に「非ユダヤ」的な世界だった…。イディッシュ作家による"現代ユダヤ"への問いかけ。