日本人の西欧文化受容に重要な役割を演じたフランシスコ・ザビエル。一五四九年に来日すると、旺盛な行動力で布教に邁進した。その間、スペインのイエズス会や友人宛に手紙を書き送る。いわく、日本人は知識に飢えている。神の存在に興味を示し説教に真剣に聞き入っている。いわく、日本はキリスト教伝道にふさわしい国だ…。書簡から、ザビエルの心情とその目に映った日本人像を読みとる好著。