がんで逝った33歳の妻。
僕たち親子が悲しみのなかから見いだした希望とは――。
広末涼子さん、滝藤賢一さんの共演で映画化され、
大きな感動を呼んだ『はなちゃんのみそ汁』から10年。
はなと僕の〈こころの往復書簡〉。
大切な人を亡くした後、残された家族はどう生きるか。
〈今でも、ふとしたことで涙が止まらなくなることがある。
しかし、かつての悲しみとは明らかに違う。
つらくて苦しいだけだった悲しみが、
「すばらしい悲しみ」に感じられるようになった。
グリーフは抱えたままでいい。無理に乗り越えるべき感情ではなかった〉 (本文より)