言葉で世界が変形する。不思議な日常なのか、リアルな非日常なのか、穏やかな刺激がどこまでも続いてゆく。短歌が魔法だったことを思い出してしまう。(山田航)【5首】いずれ夜に還る予約のようである生まれついての痣すみれ色花びらがひとつ車内に落ちていて誰を乗せたの始発のメトロ手のひらの川をなぞれば思い出すきみと溺れたのはこのあたりおふたり様ですかとピースで告げられてピースで返す、世界が好きだ海の日の一万年後は海の日と未来を信じ続けるiPhone