中国・朝鮮半島から仏教が渡来した日本とは異なり、ヨーロッパでは原典を通じての直接のインド仏教研究が伝統となっている。ベック(1875‐1937)もその代表的な学者の一人。著者は仏陀とその教理を説きあかすことによって、西洋文明が学びとらねばならない仏教の精髄を明らかにする。