これは”対岸の火事”ではない!
ユニクロ、アマゾンの潜入ジャーナリストが単身渡米。トランプ陣営の選挙スタッフとなり戸別訪問1000軒超。「議事堂襲撃」では、警官の催涙スプレーまで浴びてーー「分断」「狂信」「暴動」すべて内側から見た。コロナ禍でノーマスク集団に囲まれ、時にQアノンに陰謀論を説かれ、時に反トランプ派に中指を立てられ、時にBLM暴動の銃声を聞きながら、たった独りでフェイクニュースと闘い続けた“不屈のルポルタージュ”、ついに刊行。
〈一見すると堅牢にも見える民主主義は、私たちが信じているほど盤石ではなく、意外な脆弱性をはらんでいる。アメリカで起こった”トランプ現象”を追いかけながら、民主主義が、どうやって道を踏み外し、どのように機能不全に陥り、崩壊の危機に直面するのかを考えていこう。〉(プロローグより)
【編集担当からのおすすめ情報】
トランプ陣営の選挙ボランティアをしながら、アメリカ大統領選を取材したいーー著者から最初に聞いたとき、まさかこのようなことになるとは思いませんでした。新型コロナの感染拡大、トランプ敗北、そして「連邦議事堂襲撃事件」の惨劇。著者はあらゆる現場に足を運び、「民主主義が死んだ」その瞬間までの一部始終を目撃しました。日本で進みつつある「分断」に目を向けると、決して対岸の火事とは言えないーー著者の警鐘は今後のこの国に大きく響くことでしょう。