江戸初期の和算家吉田光由(1598‐1672)の主著。書名は仏教語の「塵点劫」に由来する。大数・小数の名、九九の掛算から、米や材木の売り買い、金銀の両替、検地、河や堀の普請といったさまざまな実用問題と、継子立て、ねずみ算などの数学遊びを図とともに豊富に載せており、全体がしっかりとした数学的体系をなしている。