「今もアフガニスタンの地で、自分たちの権利を必死で守ろうとしている女性たちがいることを、どうかわすれないでください」
――解説・清末愛砂(室蘭工業大学大学院教授、アフガニスタンにおける女性人権問題研究家)
かわいそうに、まごむすめのナスリーンは、
学校に行くことをきんじられ、両親をタリバンの兵士に連れていかれ、
ひとことも口をきかなくなりました。
これはなんとかしてあげなければなりません。
そのころ、あるうわさを耳にしました。
家のそばの通りにある、みどり色の門。
そこには学校が……女の子のためのひみつの学校がある、と。
ナスリーンの心のまどをひらきたい―――おばあちゃんの願いと、勇気と、「ひみつの学校」が、小さな奇跡をよびおこす。
今から20年ほどまえのアフガニスタンで、ほんとうにあったおはなしです。