リーランは父から富豪のリン家が彼女を、亡き息子の花嫁に望んでいるといわれる。十八歳の娘にとって幽霊の花嫁なんてあんまりな話だ。やがてリーランは毎晩夢の中で、亡きリン家の息子に結婚を迫られるようになる。恐ろしさから病の床についた彼女だったが、幽霊との結婚を阻止しようと、死者の世界に向かうことを決意する。死者と生者と人ならぬものの間で揺れる乙女心を描く幻想的な恋物語。