気取らず、ユニークで、役に立つ。これぞ魚返流漢文学習法!
魚返先生は、学習者として、そして教師として長年深く漢文に関わり、
「漢文とは一体なんだろう?」と長年頭をひねってきた人です。
その先生が導き出した答えは、
「漢文は符号語であり、一種の暗号言語である」というものであります。
では、この──現代中国人にすら読解が極めて難しい──暗号言語を、
われわれ日本人はどのように学習していくべきでありましょうか。
それにはまず、漢文に対する誤解を取っ払い、暗号の法則(文法)をつかみ、
そして幅をもたせて訓読していくことである、と魚返先生は語ります。
本書は気取らない文体で書かれた「学び方」の参考書でありますが、
現代、そして未来の読者が漢文の本質に近づくとともに、
あわせて日本語の姿をかえりみるよすがにもなると信じ、
七〇年ぶりにこの名著を復刊するものであります。
※本書は1953年至文堂刊行の原著に、例文の詳細な出典を追加するなどし、
より読みやすく、より学びやすくした復刊書籍です。
※本書は所謂「受験用漢文の参考書」とは異なります。