近くの書店で在庫を調べる
  • Author富田昭次
  • Publisher青弓社
  • ISBN9784787220936
  • Publish Date2022年4月

船旅の文化誌

江戸末期に洋行した福沢諭吉、ニューヨークからナポリに向かった有島武郎、ハイカラなフランスをめざして「船旅文学」を打ち立てた島崎藤村。大使館に赴任する家族に同行した女性、新天地に将来をかけた移民たち、あるいは船旅で寿命が延びる感覚を受けたという鶴見和子と俊輔の父・祐輔、船中を和服で通した新宿中村屋の創業者・相馬愛蔵……。
夢と期待を乗せた客船が洋上を駆け巡った洋行の時代、「海の外に出る」ことは生きることそのものだった。暮らしが船旅と結び付いていた時代の営みを、小説やエッセー、絵はがきや旅行パンフレットほかの史料を示しながら、さらには造船現場や客船を運航した人たちの視点も交えて、いまや笑い話のような逸話、想像を超える苦難の道中の数々を紹介する。
決死の覚悟で乗船した時代から150年後の現在、客船は最新テクノロジーで操舵され、長い日数を退屈させないイベントも用意されていて、まるで高級ホテルで移動するようだ。
著者が長年をかけて収集した珍しい図版140点が、まだ見ぬ海外への往時の旅情をかき立てる。

    •  
    • This book can be read at
    • Borrowed People

Recently borrowed books by this book borrower.

  • 猫の刻参り / 三島屋変調百物語拾之続
  • 捨てられた僕と母猫と奇跡 / 心に傷を負った二人が新たに見つけた居場所
  • 宇宙一わかりやすい「量子力学」大全 目に見えない世界を味方にして人生を好転させる56の法則
  • 眠れなくなるほど面白い 図解 プレミアム 古事記 / 日本の起源まるわかり 愛と浪漫の神様の物語
  • 俺たちの箱根駅伝 下
  • 俺たちの箱根駅伝 上
  • 西洋骨董鑑定の教科書
  • こじらせ恋愛美術館
  • 旅は旨くて、時々苦い
  • 世界の地下都市大解剖 / 立体イラストで巡る、見えない巨大インフラ