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  • 著者鶴蒔靖夫
  • 出版社IN通信社
  • ISBN9784872184747
  • 発行2022年4月

地球と子どもたちの未来を守るマグネシウム / 洗濯からはじめるSDGs

高純度のマグネシウムを水に入れて一定時間以上攪拌すると、その水は水素が溶存し、弱アルカリ性となり、還元力が強く、汚れを凝集する力を持つ水になる。地球上で最も小さい元素である水素は汚れと生地とのあいだに入りこみ、汚れを剥がす。弱アルカリ性の水は、酸性の汚れに対して効果を示す。洗濯槽内で凝集された汚れは排水時に最初に排出される。つまり、洗濯に使用する水にマグネシウムを入れて攪拌することで、その水は洗濯に適した水になる。
こうした特性を活かし、マグネシウムを活用した環境にも人体にも優しい洗濯補助用品を開発して多くの消費者から大きな支持を集めた宮本製作所。マグネシウムの持つ特性を活かしたさまざまな製品を開発・販売する同社は、まずは洗濯という身近な分野からスタートし、いまでは入浴、美容、睡眠などの分野へもマグネシウム活用の領域を広げている。
さらに、マグネシウムを利用して洗濯した際の洗濯排水は、環境負荷が小さくなるだけでなく、ミネラルや窒素、リン酸、カリウムなどの栄養素を含んでいるため、農業用水として適したものにもなる。栄養豊富な水は痩せた土地を栄養豊富な土壌へと改良し、そこでつくられる農作物も栄養を豊富に含んだ身体に良いものへと変えていく。
人間が着用した衣類をマグネシウムを活用した水で洗濯する。その洗濯排水で栄養豊富な農作物が育つ。その農作物を食べることで人間の健康が維持される。健康が維持されることで活動が活発になり、着用した衣類の洗濯が必要になる。このように、洗濯にマグネシウムを活用することで人と地球の健康維持につながる循環が生まれる。
洗濯から始まるSDGs。毎日の洗濯にマグネシウムをもっと活用することで地球環境はより良いものへと変わっていくと確信し、マグネシウムの持つ可能性を追究し続ける宮本製作所の事業活動を紹介するとともに、マグネシウムの力で世の中に役立つ製品をつくることを使命としている「ミスター・マグネシウム」こと同社代表取締役・宮本隆の熱い思いに迫る。

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