"現象学的存在論"の驚くばかりの精緻な試み-。サルトル=アンガージュマンの哲学という時代が完全に去った今も、ますますの輝きと重要度を増す大著『存在と無』-。存在という超越的な価値の転倒を企て、それにまつわる神聖感の虚妄をあばきだした、サルトル哲学理解への不可欠の書。