裁判や事件を通して、在日コリアンの戦後の日本社会における窮状を描いた初版から13年。多様性を謳う時代の流れとは裏腹に、在日コリアンを取り巻く環境はますます厳しいものとなっている。なかでもヘイトスピーチの跋扈は目に余るものがある。しかし、彼らの主張の前提となる事実認識にはフェイクが多い。日本において在日コリアンは優遇されるどころか、辛苦を舐めさせられ続けてきた。その事実をまずは知ってほしい。そして、日本人も在日コリアンも大切にされる豊かな社会を共に考えたい。