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  • Author瀬戸内寂聴
  • Publisher祥伝社
  • ISBN9784396617851
  • Publish Date2022年6月

捨てることから始まる 「寂庵だより」1997‐1987年より

ありし日の寂聴さんが一番伝えたかったこと。
寂聴さんが編集長を務めた「寂庵だより」から
随想を収録したシリーズ第三弾。
年をとっても、人生は変えられること。
そして、年をとっても、他者のために生きられること。
本書は、そんな寂聴先生の教えと実践を、
我々に生き生きと伝え続けるのです。
―解説 仏教と共に生きる寂聴先生と、人々とを結んだ『寂庵だより』(酒井順子)より
家を捨て、家族を捨てて出家した。
60代半ばから70代までの随想を収録。
本来人間は孤独だという認識を持てば、
大方の困難には耐えてゆかれる気がする。
孤独だからこそ、人は他者の孤独の淋しさを
思いやることが出来るのだ。(「犀の角のように」より)
「寂庵だより」を始めたのは私が64歳の時で
出家から13年が経っていた。
仏像のように耳を大きくして、私も残る歳月、
人の苦悩に本気で耳を傾けて生きていたいと思う。(「仏の耳」より)
【目次】
一 友人、知人の訃報ー一九九七年
二 『源氏物語』の現代語訳、完成ー一九九六年
三 阪神・淡路大震災を体験ー一九九五年
四 慈悲をもって生きるー一九九四年
五 得度して二重年めの転機ー一九九三年
六 いまを切に生きるー一九九二年
七 仏教徒としてできることー一九九一年
八 戦争反対、世界が激動の一年―一九九〇年
九 幸福な晩年とはー一九八九年
十 ものを書く苦しみと喜びー一九八八年
十一 忘己利他の精神でー一九八七年
解説 仏教と共に生きる寂聴先生と、人々とを結んだ「寂庵だより」(酒井順子)

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