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  • 著者梅原郁
  • 出版社筑摩書房
  • ISBN9784480511232
  • 発行2022年5月

文天祥

モンゴル軍の入寇に対し敢然と挙兵した文天祥。宋王朝に忠義を捧げ、刑場に果てた生涯を、宋代史研究の泰斗が厚い実証とともに活写する。解説 小島毅
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南宋末、フビライ率いるモンゴル軍が南下し、王朝は危殆に瀕していた。政治の中枢は腐敗と混乱のなかにあったが、ひとりの秀才が敢然と挙兵し、防禦にあたる。文天祥その人である。だが大勢に利はなく、あえなく囚われの身となり、その間に宋は三百年の歴史に幕を下ろすこととなる。天祥は、フビライから宰相就任要請があるもこれを固辞。五言古詩「正気の歌」を遺してついに刑場に果てる――。反時代的なまでに儒教道徳に忠実で、純なる人間性を貫いた生涯。それは、人間のひとつの極限をわれわれに突きつける。宋代史研究の泰斗が厚い考証を基に天祥の実像を描いた名著。 解説 小島毅
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宋王朝、最後の光芒
清忠の臣として果てた生涯。人物評伝の傑作が甦る
 
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【目次】
一 栄光
二 風雲
三 攻防
四 落日
五 気概
六 激流
七 亡国
八 朔風
おわりに
後記  
解説(小島 毅)

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