• Author吉田絵理子
  • Publisher南山堂
  • ISBN9784525212919
  • Publish Date2022年5月

医療者のためのLGBTQ講座

セクシュアリティと医療に関する知識を網羅した,学術的ベースに基づいた医学書.
性の多様性に関する医療者の知識不足や配慮の欠如は,LGBTQの人々の医療アクセスへの障壁となり,多様化する社会ではLGBTQフレンドリーな医療機関を目指すことが求められています.本書では,医療者に必要なセクシャリティの基本的な知識や,医療面接・問診票など病院・診療所での具体的な対応法をまとめました.
<目次>
第1章 総論
1.医療者がなぜLGBTQについて学ぶ必要があるのか
2.性の多様性についての総論
3.LGBTQに関する医療の歴史
第2章 医療一般
4.問診・診察において配慮すべきこと
5.病院・診療所単位で取り組むべきこと
6.special populationとしてのLGBTQ
第3章 研究
7.LGBTQの健康問題─メンタルヘルスと受診状況─
8.LGBTQの健康問題─学齢期におけるいじめ被害・不登校・自傷行為・自殺未遂の現状─
9.日本におけるセクシュアルマイノリティ女性に関する研究
第4章 セクシュアリティ
10.ゲイ・バイセクシュアル男性の健康問題とケア
11.セクシュアルマイノリティ女性の健康問題とケア 
12.トランスジェンダーのケア―診断,治療,性別適合手術・ホルモン療法―
13.トランスジェンダーのケア─一般の医療セッティング,紹介のタイミング─
14.トランスジェンダーのケア─子ども─
15.DSDs─体の性のさまざまな発達の新しい理解と臨床 ─
第5章 ライフコース
16.子ども・思春期のケア―小児診療の立場から―
17.子ども・思春期の支援―支援者の立場から―
18.老年期のケア
第6章 専門科の視点
19.メンタルヘルス
20.物質使用障害
21.HIVを含む性感染症
22.LGBTIQAとIPV
23.婦人科の視点─婦人科診療,リプロダクティブ・ヘルス,ホルモン療法─
24.泌尿器科の視点―セクシャルヘルス―
第7章 支援・啓発・教育
25.医学教育─医学生,看護学生,すべての医療を学ぶ学生にLGBTQについて教える─
26.職場としての配慮
27.包括的性教育の実践
28.法律家の視点―人権・アドボカシー―
第8章 団体紹介
29.当事者支援の実践─家族へのケア・家族への配慮─
30.当事者支援の実践─複合的マイノリティの視点─
31.当事者支援の実践─HIV陽性者への支援─
32.当事者支援の実践─ソーシャルワークの視点から─
33.当事者支援の実践─貧困,ハウジングファーストの取り組み─
第9章 まとめ
34.結びとして─医療機関を変えていくためにできること─

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