情報の本質は、生命体の内部に形成される意味である。本書では、人間にとって最も重要でありながら情報学のテーマとしては未開拓な「生きる意味」について、ヴィクトール・フランクルが「生きる意味」の類型として挙げた「創造価値」「体験価値」「態度価値」を手がかりに、その実現を支援する媒介者(メディア)が果たす役割、「共創」「共感」「共苦」の実践事例を論じる。