レヴィナス思想の戦後の出発点を告げる『時間と他者』。難解をもって鳴る同書を徹底的に精読・註解することを通して、深い苦しみの時間を生き抜いたユダヤ人の希望の時間論が浮かび上がってくる。『福音と世界』の好評連載を徹底的に改稿、単行本化。『レヴィナスと愛の現象学』、『他者と死者』に続く、著者の「レヴィナス三部作」ついに完結。思想との格闘の真の醍醐味を味わわせてくれる書。