ある小さな村に暮らす9歳のルイとマリアが手にしたのは、ルイの養父アンドレアの形見、人を幸せにする魔法のメガネ、「ほメガネ」だった。
人の悪いところではなく、良いところが見える魔法の「ほメガネ」をかけたルイの「ありがとう」という言葉。
その言葉こそ、「人を認めあう」ことも「人に感謝する」ことも忘れ去り、まわりの人たちだけでなく家族をもののしり、怒鳴りあう荒んだ毎日を過ごしていた村人のこころを、いつの間にか氷解させていく。
足にハンディキャップがあるマリアの挑戦に、村人を嫌っていた父、サルサ社長は何を思うのか。
工場や村人、ルイの幼なじみのリゲルとミゲルはどう変わっていくのか…。
こころ温まる、愛と感動あふれるハートフルストーリー。