一年間で使ってこい――有名アパレル企業社長の父親から一億円を渡され、京都へ人間修業に来た平松青年。近い将来、会社を継ぐために日本の文化や女心を学んでこい、というのだ。祇園甲部の芸妓・小万や弁護士、骨董の目利き、経歴不明の実力者らが平松の周りに集まってくる。そんなある日、都をどりを見に来た女性が小万の点てたお茶を口にすると急死した。被害者は平松の会社の取引先だったのだ。さらに彼の周囲に事件が相次ぎ……!!