ロマンと情熱に満ち溢れ、瀬戸内寂聴をはじめとする多くの文化人を魅了してきた「梅原日本学」。その展開に仏教はいかなる着想を与えたのか。
仏教思想家・梅原猛の大胆かつ独創的な思索の源泉に迫った、待望の本格的思想評伝!
【目次】
序 章 仏教思想家として梅原猛を読む
第一章 闇から笑いへ:哲学修業時代
第二章 仏教の思想:上山春平との共同研究
第三章 古代史から人類哲学へ:独自路線の模索
第四章 「日本学派」の思想:国際日本文化研究センターの人脈
第五章 空海から法然へ:仏教研究の転換
終 章 顕密体制論と神仏融合:近年の研究との比較
あとがき