授業にワークショップを導入すると、「読むこと・書くこと」が好き&得意になる!
最新情報を加味した待望のグレードアップ版
「ここから はじまる」―この言葉で締めくくられた本書の初版が2014年に刊行されて8年が過ぎました。その間に教室内外の状況は大きく変化した面もありますが、変わらないこともあります。子どもたちがひたむきに「読むこと・書くこと」に向きあう姿です。ワークショップの授業によって、子どもたちが自分の言葉をもち、語るのです。ワークショップのなかで教師も成長し、子どもたちの成長を支援するとともに、苦労したり喜びあったりしています。
今回の「改訂版」では、「小学校における〝読む文化〟の醸成」「中学校の実践」「一人一台のICT端末活用の実際」という論稿を新たに加え、「授業で活用できる本のリスト」を一新しました。また、初版に掲載されていた論稿の中で、本書の基本理念を支えている内容の一部は、オンライン上で読むことができるようにもしました。
本書を手にしたら、まず「本のリスト」を持って図書館へ急ぎましょう! Googleを使った「デジタル・ブッククラブ」も紹介していますので、ぜひワークショップをやってみてください! 思考の深まりを体験し、アウトプットを磨きあげる体験ができるはずです。「どのような取り組みが子どもたちを支えるの?」「どんな本を使っているの?」という疑問にもズバリお答えします。ワークショップによって、子どもと教師が主体的に学んでいく教室が増えていくことを期待しています。まずは、本書を手にしたあなた自身が体験してみてください。
本書の改訂には、初版を手に新たな一歩を踏みだした教師たちがインターネットを通じてつながり、関わってきました。その動きは現在も広がりを見せています。「また ここから はじまる」(本書「まえがき」の結びの言葉)のです。私たちとともに、「読書家の時間」という旅に出かけましょう!(佐藤可奈子 中学校教員)