運命は景虎に、選択を迫る。国か兄かと――
跳梁跋扈の戦国の世。 女ながらに元服した景虎は、初陣を華々しく勝利で飾り、武人としての頭角を現す。 しかしそれは皮肉にも、当主である兄・晴景の評判を相対的に下げることとなった。
亡き父・為景の代からの家臣である黒田秀忠は、晴景を見限り謀反を起こす。 景虎は、黒田を制圧すべく挙兵するが……!?
少しずつ狂い始める運命の歯車。 優しい兄と強い妹。互いを想い合うふたりの美しい絆が、戦国の世では、悲劇の種となる――
東村アキコが描く本気の大河ロマン。女・上杉謙信一代記、第3集!